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大阪 鍼灸治療 往診  女性鍼灸師 村上はり・灸院

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〒569-1042 大阪府高槻市南平台四丁目19−23

鍼灸治療の目的鍼灸治療の特徴

鍼灸治療の目的

治療は大きく分けて2種類に分かれます。

1 鍼灸治療によって治癒へ導くもの
2 鍼灸治療によって症状が緩和するもの


腰痛を例に挙げてみましょう。

腰痛は医師の診察およびレントゲン撮影やMRIなどの画像検査で腰痛の原因が特定できるものを特異的腰痛、厳密な原因が特定できないものを非特異的腰痛といいます。

非特異的腰痛は全腰痛の85%を占めており、ぎっくり腰や慢性腰痛などがこれにあたります。発症には運動や姿勢、年齢、寒冷やストレスなど、様々な要素が関わっています。

特異的腰痛は医療機関を受診する腰痛患者の15%くらいの割合といわれ、原因の内訳は図のようになっています


約85%:非特異的腰痛(原因が特定しきれない腰痛) 

約15%:特異的腰痛 (原因が特定できる腰痛)
椎間板ヘルニア 4〜5%
脊柱管狭窄症 4〜5%
腰痛よりも下肢症状(座骨神経痛など)が主訴の疾患
圧迫骨折 4%
感染性脊椎炎や癌の脊椎転移 1%
大動脈瘤、尿路結石などの内臓疾患1%未満


以上のような原因の特定できない腰痛は、言いかえればあきらかな身体の器質的損傷が見られない、または器質的損傷があっても画像診断では特定できないほどの小さなもの(軽度なもの)と考えられます。

鍼灸治療では、その非特異的腰痛の痛みを取り除くとともに、血行を促進し、筋肉の緊張を緩和させ、ストレスなどを和らげることにより治癒へと導きます。

特異的腰痛については、その原因となる椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などを鍼灸治療で取り除くことは出来ません。
鍼灸治療は、主に鍼灸による鎮痛作用と血行の改善、神経の浮腫を取り除くなどの症状効果によって、保存療法として腰痛症状を改善させます。

中医学的には非特異的腰痛・非特異的腰痛のどちらについても、各々の症状や身体の性質(熱・寒・虚・実など)、気や血の流れ、臓腑を調節するという施術を行います。


治療方法


鍼(はり)
直径0.12ミリから0.30ミリの鍼を使用します。細い鍼では痛みはほとんどありません。症状や疾患によって鍼の太さや長さを変え、?穴(つぼ)や局所に施術します。

灸(きゅう)
体をあたため、免疫力を上げる効果・病気を予防する効果があります。直接皮膚へお灸をするほか、痕の残らないいろいろなお灸の方法があります。                   
隔物灸:塩やしょうがなどの上にお灸を施しますので、痕を残さずゆっくりと温めていきます。         
          棒 灸:もぐさを棒状にしたもので皮膚から10〜15センチ離したところから温めます。痕は残りません。          
灸頭鍼:鍼を身体に刺入したのち、鍼の端にお灸をのせます。そうすることによりお灸の熱をより深部へと届かせます。


電気鍼(パルス)
鍼を刺入したあと、鍼に微量の電気を流します。周波数により効果は異なりますが、鎮痛・血行の改善・新陳代謝の促進・筋緊張の緩和などの作用があり、特に鎮痛や筋肉の麻痺症状に強い効果があります。

抜罐(ばっかん)
吸い玉・カッピングとも呼ばれ、ガラスや陶器の容器を使って行います。血行を改善し局部を温めることにより鎮痛や筋肉の緊張や懲り、疲れをとります。デトックス効果があります。

走罐(そうかん)
皮膚にオイルやクリームを塗り、吸い玉を皮膚の上で滑らせる方法です。広範囲の血行改善を行い、より強いデトックス効果があります。

刺絡(しらく)
指先の?穴(つぼ)や皮膚の反応点に鍼をして微量の血液を排出させます。刺絡療法は古典著作にも多くの記載があり、近年も内科・外科・婦人科・小児科・眼科・耳鼻科などの多くの分野でその研究が続けられています。日本においては一部で違法と誤解されているようですが、戦後は鍼灸師が行うことの出来る鍼術として認められています。


中国推拿(すいな)
中医学の重要な一部分を占める治療法です。簡単に言い換えれば「中国式マッサージ」となります。推拿によって体表の?穴(つぼ)や経絡を調節し、血行および新陳代謝を促して症状の緩和や病気の予防に働きかけます

美容鍼(びようばり)
むくみを取る、しわを目立たなくさせる、ニキビを減らす、お肌のトラブルを改善するなど、ただ単に顔面部の肌に対して施術をするだけではなく、体幹部への鍼治療を組み合わせ全身の状態を調整することによって美容効果が得られます。その他、美容鍼にはダイエットも含まれます。食事療法や運動療法に鍼治療を組
み合わせることで、より早くダイエットの効果を実感することができます。

専門治療のご紹介

鍼治療には様々な方法があります。

その中で天津中医薬大学大学院で研究課題とし、また天津中医薬大学附属病院での6年間にわたる臨床実習において、専門に学んだ治療法をご紹介します。

「醒脳開竅法」と「気海理論にもとづく高血圧治療刺針法」は私の指導教師である石学敏中国工程院院士により考案され、臨床実験においてその治療効果が高く評価されている治療法です。

醒脳開竅法とは

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正しくは「醒脳開竅法針刺法」といわれる治療法です。

1972年石学敏院士によって創設された中風治療法
で、三十年以上にわたる臨床経験と基礎研究により形作られた針治療法を主とした中風疾患の総合的治療法です。その後、天津中医薬大学において多くの研究を重ねるにあたり、中風以外の多くの脳神経疾患、多発性硬化症などの難病、また精神疾患などにおいても治療効果が見られ、今では中風のみでなく多くの疾患に応用されています。
 中国国内はもちろん、日本をはじめ韓国やアメリカ・ドイツなど海外でも広くその名が知られ、天津中医薬大学第一附属病院には毎年多くの海外からの患者を受け入れ治療にあたっています。
中風とは:脳血管障害の後遺症である半身不随、片麻痺、言語障害、手足の痺れや麻痺等を指す言葉として主に用いられています。

気海理論にもとづく高血圧治療針刺法とは

 石学敏院士が50年近くにわたる高血圧治療おこなわれた経験から結論された鍼治療による高血圧治療法です。
 高血圧治療は薬物による降圧治療が主ですが、薬物治療では肝機能障害などの副作用や薬物の長期服用とそれによって引き起こされる耐性の獲得など多くの問題が存在しています。これらのような副作用が少なく、降圧効果が長く、また症状の改善及び安定、さらには高血圧によるターゲット臓器(血管・心臓・脳・腎臓など)の損傷や合併症の発症を抑えることを目的としています。
 天津中医薬大学の研究によれば、刺鍼直後から血圧の低下がみられ、継続して治療を行うことにより昼夜における血圧の日内変動(1日における変化)をも調節でき、合併症や臓器障害のリスクを減少させるとの結果が得られています。

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